空を見るたびに、きっと思い出すのだろう
この世にはわからないことがたくさんあります。
わからない、といってもその区分も山のようにあって、
今回該当するのは「現実なのかどうかを実感できない」という類のわからなさです。
このブログを書き出したちょうど一週間前、
そして一週間後、今。
ラストアイドルが最後のライブを開催しています。
活動終了まで今日含めてあと3日。
現実を実感できない、というよりも実感したくないのかもしれませんね。
当たり前の日常が日常ではなくなるというのは、
とてつもなく受け入れるのが難しいことです。
でも受け入れないといけない。それが現実です。
なので、気持ちを清算し前に進むためにこのブログを書こうと思います。
きっと、ここの界隈の人間として書く最後のブログになるでしょう。
まだ書くことがあればそれはそれで、そういうもんだと思っといてください。
予防線です。
今まで書く必要もないと思ってきたことも全部書くことにします。
最後なので、すべてをしっかり振り返ろうと思います。
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1
2018夏 ファーストタッチ ~ 天空不動産より~
まずはどのようにしてここにたどり着いたのか。
このブログを読んでくれている人には何回も話したことです。
ですが、そこを省いては振り返りが成り立たないので書かせてください。
正直に申し上げるならば、たどり着こうと思ってたどり着いたわけではありません。
分かる人だけわかればいいんですけど、「おっさんずラブ」
ってやってたじゃないですか。土曜の23時から。
結構社会現象にもなったあれです。
僕はそのドラマが好きでして。毎週欠かさず見てたわけです。録画もして。
で、いいエピソードの後というのはついつい放心状態になり、
番組を見ようとするつもりでもなくテレビをつけっぱなしにしているものです。
すると土曜から日曜になったころ、テレ朝系列では何が始まるのか。
ラストアイドルです。
上のように見ようとして見ていたわけではないのですから、
断片的な記憶でしかないのですが。
それでも初めてラスアイに触れたのはそこですし、
・ラストアイドルが「風よ吹け!」をパフォーマンスしていた
・その最後に二期生募集告知してた
・木﨑-佐佐木戦やっとった
という記憶があるわけです。(記憶違いだったらごめんなさい)
つまり、1クールで2回ぐらい見ていた計算になりますね。
とはいえそこではまだ引っかからなかったわけで。
無論そんな感じなのでドラマが終わってからは見ることもなく、
その後大所帯になっていたことは知る由もなかったのでした…。
2
2019冬~春 集団行動をするアイドルと出会って ~アイドルって何だろう~
そして次に番組にたどり着いたのは翌年3月のこと。
ただその時は別に何かテレビを見ていたとかそういうことではなかったと思います。
ただ、普段よくテレ朝系列を見てたからなんとなく流してただけ。
でも、ふと目をやるとなんとなく釘付けになってしまったんですよね。
よく知らないけど、アイドルって普通笑顔で楽しくいるもんだと思ったのに。
なんでか誰もかしこもが苦しそうな顔で集団行動をしている。
まるで意味が分からない…。
でもなんか、ドキュメンタリーとしてはめちゃくちゃ面白い。
なので最初はアイドルというよりそういうものとして見始めたんですよね。
なので多分、ずっとこの路線で行ってて、
かつ番組のファンで終わってた可能性も思います。
だがしかし、そのままでは終わらず…。
3
2019春 アイドルオタクになる! ~生まれて初めての推しは誰~
結局、そういう姿を見てるとやっぱり応援したくなるなって思うんですよね。
女優とかのファンでいたことはあったけど、アイドルは通ってこなかった。
ましてや少しばかり、ちょうどその時期に人間関係に変動が生じた。
(多分関係ないけど、ちょうど新年度突入したし…)
一人暮らし二年目、何をやったって自由だ。
俺!アイドルオタクになる!!!
てな感じで結構ライトに始まった我がアイドル道。
でも、GW前ぐらいまでは、推しを誰にするかかなり悩んだんですよね。
ちょっと書いてみると、
・間島
・延命
・加藤
・木﨑
・みぽ
(敬称略)
意外な名前、順当な名前、いろいろあるんじゃないでしょうか。
この時期にSHOWROOMを覚えてしまったので、
配信しているメンバーで結構揺らいじゃったりしたんですよね。
でもこの辺は運命の掛け違えでしかないので、
今全く違う道を歩んでいたかもしれないですからね。
ではなぜ、みぽちゃんに行ったのか。
これこそ運命に導かれたからだと思っています。
番組で見せた美しい涙、SHOWROOMでの丁寧な振る舞い、
その辺はもちろんそうなんですけど、
結局最後は運命あるなって思ったからです。
何言うとんねんって感じでしょうが、本当です。
生写真を買ったら出たんですよ、イースターバニーみぽちゃんが。
で、同郷だし。もう推す以外無いなあと。
こうして今の生活が始まったわけです。
そしてしっかり2期生とアンダーは別物と認識していたので、
2期生は延命ちゃんで迷いなかったりしたのです。
そうしてみぽ・延命オタクうえはすかっぷ(当時は違うハンネでしたが)
は誕生しました。
のですが…。
4
2019春~夏 夏は出会いと別れの季節です ~初現場・ラスト現場~
間違いなく圧倒的に充実した人生を歩んでいました。
なんならオタク始めて1か月そこいら、あまりにも早すぎる動きで
推しの握手券を抑えてみるなど完全に生活は独身男性 with ラスアイ。
どこにも障壁のない日々でした…
しかしいつだって思わぬ事態が起こるのがまた人生。
まさか、まさか。6月の半ばごろに延命ちゃんが卒業発表をします。
それを知った仕事の帰り道のことは今でも忘れていません。
出会い、そして別れ。
2か月程度で目まぐるしく動く感情を受け止めるので精一杯でした。
でもそれはそれでしっかりと受け止めなければならない。
本人の意思を受け入れるのが一番いいのだから、と。
その考えは今も昔もずっと変わっていません。
そして何より、会いに行ける機会があるのだから。
そこでしっかり気持ちは伝えよう、と。
そして握手会は大阪会場。
あんなに心がせわしない一日はそうありません。
推しに会えたこと、推しが卒業すること。
でもあの時、延命ちゃんと交わした言葉はよく覚えています。
「またね」と。
ついでに言うと、大阪のドヤ街の古いホテルで飲んだビールの味、
近くを通る電車の音、そして何より、
直面したくない現実への苦悶もよく覚えているのでした。
5
2019夏 あなたは命の恩人 ~生きててよかった~
最後の一文で何をそんなに苦しんでるんだ、とお思いかもしれませんが、
実はちょうどそのころにそれなりに気を病んでいました。
ホテルの件も本気の誇張なし。自分でわかるぐらいにうなされ、
地元に帰れば動悸と戦う日々、ついに休職まで追い込まれます。
窓から落ちれば楽になれる、とさえ考えた生き地獄。
精神薬とストゼロを同日に飲んで危険な爆睡をかます夜。
大好きな野球だって負ければ面白くない。
でも、常に力をくれる存在としてそこに推しは居続けたのです。
当然勝手に頼りにしているだけなのですが。
それでもスマホを開けば毎日推しがいる、そして秋には会いに行く。
そのために生きなくちゃ、そう思いながら生きられました。
本当にありがとうございました。
6
2019秋~2020 アンダー贔屓始めます ~みんな違ってみんないい~
そして生気を取り戻し、ますますオタクは止まらない。
この青春トレインのあたりが個人的に一番印象深い時期ですね。
このころから割とアンダー全体を見るようになっていって、
この時にはみぽちゃん以外のアンダーメンバーの握手などにも参加したりしていました。
奥村、加藤、我…
今はもう配信で滅多にお話しすることは無くなっちゃったけど、
あの日の思い出は大事な宝物です。
ありがとうございました。
その最中で生誕祭にも携わらせていただくことがあり、
同じ気持ちの人間で集まって何かを成功させる喜び、
そして難しさを体感できた、非常に充実した時期でした。
何もかもが楽しい。
こうとなれば会いに行けるだけ行くぞ、というモードにギアチェンジ。
また、宮田の方に行き始めたのもこの頃ですね。
直接会えることが少なかったわけですが、
もうワンテンポ早ければ…というのはずっと思うことだったりします。
そして年内は勢いを持続し続け、年明けのラスアイフェスに参加することとなります。
アンダーメンバー全員との握手。
僕は全員のことを知っていても、全員が僕のことを知っているとは限りません。
いやまあ、むしろ知ってる人が少数派なのはもちろんなんですけどね。
そういう気持ちで楽しくもあり、かつ新鮮な気持ちで過ごしたグル握。
あまりにも最高の年始でした。
ですが、どういうわけか常に壁は立ちはだかるものでして…
7
2020 挫折と挫折 ~俺が悪い~
新型コロナウイルスの流行。
いまだに収まることのないウイルスの猛威が振るわれはじめ、
何もかもが失われていくことになります。
その後のことは皆さんもご存じの通り。
ですが、それとはまた違った性質の絶望に襲われることとなります。
選抜制度と総選挙システムにて落ちる陰。
とにかく推しを前に出してやれない自分の力不足。
選考基準もわからないオーディションで選ばれぬ疑問、
殺陣の選考にてあと一歩で足切りを食らう苦しさ、
オレトクで中間発表に入りながら最終で入れてやれない不甲斐なさ…。
高木美穂とは本当にすごい子なんだって伝えたい。
でも偉い人は誰も見ちゃくれない。
じゃあ、見せつけてやらないといけない。
でもそれをできる力が自分にはない。
ただただ苦しいばかり。
どうしたらいいんだろうか。
絶望に打ちひしがれるばかりの日々は開かれていくのでした。
8 2020末~2021夏
人生二路 ~そこを曲がった工事中の坂道で会いましょう~
あまりの絶望に支配されていく中で、自分の中に別のルートが派生し始めます。
それは、坂道オタクとしてのうえはすかっぷです。
それを事細かに語る場所ではないので詳細は割愛しますが、
まぎれもなくそっちに心が動く自分がいました。
僕のTwitterを見て、「やけに坂道のツイートが多いな」
と思ったことはないでしょうか。
そういうことです。
不安定な状況ですっかり心をかすめ取られていました。
でも。
だからといって配信に行かないかと言われればそれは不正解。
SNSをガン無視していたか、と言われればそれも不正解。
反応してないだけで毎日チェックしてましたしね。
1日たりとも見捨てたことは全くないのです。
なので、正解は
「ラストアイドルのある、みぽちゃんのいる生活が日常として落とし込まれた」
と言う所でしょうか。
ただ、動きが鈍った時期だったのもまた事実。
もっと素直に反応してあげられたらな、と今は反省しています。
9 2021夏~秋
トライブ独走最前線 ~みぽちゃん底上げ大作戦~
あれは忘れもしない2021/8/7のこと。
(個人的な話ですが)誕生日のことだったのでとてもはっきり覚えています。
ラスアイトライブをやる、という発表。
結局ここまで来て、またありとあらゆるものを摩耗して戦わねばならないようだと。
でも、これでついにスポットライトのもとへ行けるんじゃないかと、
そんな確信を持ちました。
なぜなら僕はみぽちゃんのパフォーマンスに絶対的な自信を持っていたので。
見てもらえる環境さえあれば絶対に見つかるんだと。
ましてや視聴者投票なら、界隈の規模じゃなくて実力で覆せるチャンスはある。
選抜に行くビジョンしか見えない!!!!!!!!!
って感じだったんですけどもね。
どうして、なんでか、僅差での敗北ばかりで…。
コメントは本当にうれしかったですね。
やっとみんな実力に気づいてくれたんだって。
ずっと応援しててよかったなって、勝ち星一つ重ねるたびにそう思いました。
でも、あと一押し、もう一押しが…
そうこうしてるうちにボーダーラインから脱落していくのは本当にキツかった。
常に大差で負けるというならば何の文句もない、それを認めるだけ。
ただ、あれだけ僅差を落としてその立場になるというのは、
純粋なこっちの力不足を痛感させられて本当に悔しかったです。
もっとファンがたくさんいれば。
そのために、たくさん魅力を伝えられてあげられていれば。
今でもあのタイミングで人生を変えてあげられたんじゃないか、
と思うことがあるのです。
10 2021秋~2022春
支えなくちゃ ~支えられなくて・冬~
やっぱりこのままじゃダメだ、と。
ではどうすべきかといえばやはり自分にできることを全力でして、
目に見える形で支えること。
故に決意したのは、リアルトーク会への参加。
もう会えなさ過ぎて我慢できなくなったのもありつつ、
感染状況も年末ごろにはひと段落したため、
いつ会えるかわからないと思い券を購入しました。
もう、この展開はきっと飽き飽きでしょうが…
何億枚目かの壁が立ちはだかります。
よりにもよって直前での変異株感染拡大。
今でこそある程度の共存を選択し始めた状況ですが、
拡大当初の感染者数爆増ほど恐ろしいものはありません。
というわけでここでの参戦は断念。
もう二度と会うことはないかもしれない…
そんな覚悟を決めたりもしていました。
でも、初めての舞台も決まってるしこれから上がり調子になっていく。
だから今年はこれまででは考えられないようなみぽちゃんイヤーになる!
そう信じた矢先の話でした…。
11 2022/3/9
活動終了 ~どんなものにも終わりはある ちょっと早かっただけ~
ラストアイドル、活動終了。
18時、それはあまりにも唐突な報告でした。
あと3か月弱。
終わりを迎え入れるにはあまりにも短すぎる時間。
でも、行くしかない。決まってしまったのだから。
それからはもう、どうしたら後悔なく終われるのか。
それを考えて今日まで来ました。
予算が許す限りオンラインイベントに参加し。
時間が許す限り配信に参加し。
見られる限りはSNSもチェックしつつ。
時には倒れそうになりながら、全力で走ってきました。
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で、今。
まだまだ見たい景色がたくさんあったな、って。
ライブを見ながらそう思いました。
もっと目指せる高みがあったんじゃないかって。
でもここが終わりならば仕方ない。
無理やりでもそう思うしかないんだって。
嫌だけど受け止めようと思います。
抗えないからこその運命なので。
でも、こんなに美しく、そして強いグループがあったんだということは、
絶対に忘れることはありません。
どうかこの灯が消えないよう、僕はずっと語り継げて行けたらと思っています。
ありがとう。